佐川町は、高知県中西部に位置する人口約1万2,500人の町。土佐藩筆頭家老・深尾氏の城下町として栄え、造り酒屋の酒蔵や商家を中心とした歴史情緒溢れるまち並みが今なお残ります。植物学の父とも呼ばれる牧野富太郎の出生地としても知られ、教育に熱心な文教のまちとして栄えてきました。土佐を代表する「司牡丹酒造」による酒造業や農業が盛んで、近年では自伐型林業の推進や佐川産木材と最新技術を組み合わせた、新しいものづくりにも力を入れています。
日本の桜名所100選のひとつ。牧野富太郎博士が佐川町に贈ったソメイヨシノの苗を地元の有志が植えたことに始まる、高知を代表する花見どころ。現在は、博士ゆかりの山野草など約700種類以上の四季折々の植物を楽しむことができ、1月〜3月頃には博士が愛した「バイカオウレン」も見ることができる。
かつて土佐藩筆頭家老・深尾氏の城下町として栄えた上町地区。風情ある「酒蔵の道」には、「司牡丹酒造」の酒蔵や、国指定重要文化財「竹村家住宅」、かつて酒造業を営んだ主屋を改装しカフェ&土産店を開く「旧浜口家住宅」など、江戸~明治期の面影漂う白壁の建物が軒を連ねる。
造り酒屋だった牧野富太郎博士の生家「岸屋」の母屋跡に建つ資料館。展示室では博士の遺品や直筆の手紙、原稿等が見られるほか、自叙伝などを元に少年期の部屋を再現したコーナーもある。
土佐勤皇党で活躍した佐川町出身の田中光顕が寄贈した資料を展示する町立博物館。坂本龍馬や武市半平太の書状や画など、幕末維新の志士にまつわる歴史資料は一見の価値あり。また、植物学者・牧野富太郎博士直筆の手紙や植物図も見ることができる。
地質学上、日本を代表する重要な地域である佐川町。「化石の宝庫・佐川」をはじめ、珍しい化石コレクションの展示のほか、高知県内の地形・地質を紹介。プレート・テクトニクスをわかりやすく解説する「動く大陸装置」など、地球と生命の歴史を楽しく学ぶことができる。入口では動くティラノサウルスが訪れる人を出迎える。
西日本最高峰石鎚山に流れを発し、124キロもの永い旅を経てやがて太平洋へと注ぐ仁淀川。全国の一級河川の水質ランキングでも連年の第1位を記録(国土交通省調べ)する清流は、「仁淀ブルー」と称される、奇跡的ともいわれるほどの川の美しさで知られています。
まきのさんの道の駅・佐川は、その奇跡の清流「仁淀川」の支流が流れる自然豊かな山里に建つ道の駅。駅のある佐川町だけでなく、仁淀川、石鎚山周辺の地域には、この川が育んできた豊かで壮大な景観はもちろん、暮らしの中に息づく文化や祭礼、川、山、海、里の恵みを活かしたこだわりの食など多彩な魅力がつまっています。
道の駅を起点に、その魅力に触れる旅へ出かけてみませんか。